志を持って入職した新人看護師がほどなくうつ病になってしまうケースは、どこの職場でも聞くことがあります。
せっかく資格を取って働き始めた看護師がそのせいで離職すると戻る事は容易ではなく、社会的損失も甚大です。
その理由として考えられるのは、看護師としての理想像と現実の臨床現場のギャップに悩んでしまうことがあります。
仕事は想像以上にハードで、また厳しい職場であれば今まで見ることのなかった死の現場を頻回に目にします。
希望の科に行けなかったことでやる気がなくなってしまう、プリセプター(新人看護師教育係)の厳しい指導で滅入ってしまう、といった悩みを抱える新人看護師が多いのです。
慣れない環境に適応しようと毎日緊張しながら精神的な疲労を感じている新人看護師は多いのが事実です。
もちろん新人看護師でなくても、不規則で大変な勤務の中で責任感ゆえに自分を追いつめてしまってうつ病を罹患する看護師は少なくありません。
そういった人を一人でも減らすために、職場全体で出来ることを考える必要があります。
例えばプリセプターとの関係が上手くいってないようなら、交代することを躊躇してはいけません。
相談する人がいないと新人看護師は自分の内に悩みを溜めてしまいがちです。
相談しやすい雰囲気を作り出すのは職場の努力次第です。
新人看護師が悩んでいるようなら皆でその問題を共有できるようにしましょう。
新人看護師の仕事が覚束ないのは当前のことと理解し、他の新人や自分と比べたりしないことが大事です。
悩んでいる新人看護師がいれば、先輩が手を差し伸べてあげましょう。